サンゴの石垣 | |
・奄美群島では島をとりまくサンゴ礁も美しいですが、島内の家々をとりまくサンゴの石垣も見事です。とりわけ、沿岸の集落には多くの石垣がのこっていて、風情あふれるたたずまいを見せています。
・サンゴの石垣に沿ってガジュマルの木が並んでいる、というのが代表的な風景ですが、やはり防風・防潮用のものとしての役割が大きかったようです。奄美群島は台風の常襲地帯なので、台風に対する備えは、ふだんから心がける必要がありました。そのため、どこの家でも、屋敷のまわりにサンゴの石垣を組みました。
・ガジュマルを植えたのは、成長が早くて根が張りやすく、厚い葉が年中繁茂しているので風を防ぎ、潮を止めるてくれるからです。また、それぞれの家が寄り添うように建ち、シマ全体で天災から集落を守ろうとする先人達の経験と知恵が、現在も活かされています。