ドクウツボ | |
Giant moray | |
Gymnothorax javanicus |
ドクウツボは、条鰭綱ウナギ目ウツボ科ウツボ属に分類される魚です。
ドクウツボは、インド洋から太平洋にかけての暖流域に広く分布しています。北は南西諸島、ハワイ諸島、南はニューカレドニア、トゥブアイ諸島などの温暖なサンゴ礁や岩礁の浅瀬に生息しています。和名のドク(毒)ウツボはシガテラ毒を持つことに由来しています。シガテラ毒は食物連鎖による毒なので、地域によっては無毒のところもあります。琉球列島や台湾では食用にされています。大型で顎歯は鋭いが、おとなしく、人によく馴れます。口の中や体を掃除してくれるエビ類と、岩穴などで同居しています。
ドクウツボは最大で全長3m、体重30kgという記録があります。
体は細長い円筒形です。灰色や黄褐色の体色で、体表面に3列から4列の黒いマダラ模様があります。
鰓孔(さいこう:呼吸水を体外へ出す口)の周囲が、大きな黒斑でおおわれています。