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コブシメ
コブシメ
英名 Giant cuttlefish
学名 Sepia latimanus
科目

コブシメは、頭足綱十腕形目コウイカ科コウイカ属セピア亜属に分類されるイカの一種です。

特徴

コブシメは奄美諸島より南の西太平洋に分布しています。主にエビやカニを食べ、ウツボを苦手にしているようです。ふだんは、沖合いの海にいますが、春になると産卵のため、浅いサンゴ礁の海に姿を現します。メスは腕を伸ばしてサンゴの枝の奥深くに卵をひとつずつ産みつけます。卵の大きさは2cmから3cmです。約2か月にわたって1500個もの卵を産みます。卵の孵化には、約70日かかります。

形態

コブシメは、体長は50cmを超え、体重は12kgにもなるコウイカ類では最大の仲間です。ヒレの背面は濃い紫褐色の地で、白く小さい模様があります。ヒレと腕にはっきりとした横シマがあります。腕の先が広く半月形をしています。コブシメは威嚇色や求愛色など、体の色を必要に応じて半分ずつ変えることができます。コブシメの身は食用となり、刺し身、汁物、燻製などにします。また、甲骨は漢方薬として利用されています。


  • このWebコンテンツは、財団法人奄美文化財団が、平成22年度子どもゆめ基金(独立行政法人 国立青少年教育振興機構)の助成金の交付を受けて制作したものです。
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