カクレクマノミ | |
Ocellaris clownfish | |
Amphiprion ocellaris |
カクレクマノミは、条鰭綱スズキ目ベラ亜目スズメダイ科クマノミ亜科に属する魚の一種です。
カクレクマノミは、インド洋から太平洋にかけての暖流域に広く分布しています。特にフィジーやトンガなどのサンゴ礁でよく見ることができます。
センジュイソギンチャクなどのイソギンチャクと共生の関係にあり、住みかとして、また捕食者からの避難のために利用しています。イソギンチャクの触手には刺胞(毒針)がありますが、クマノミ類の魚は耐性があるため、共生することができるのです。カクレクマノミは、彼らが住みかとしている、イソギンチャクが食べ残したものを餌としています。また、ほかの魚の死骸や弱った魚を見つけると、それをくわえてイソギンチャクに捕食させることが観察されています。
クマノミ亜科の仲間は、どれも鱗が細かく、鰓蓋に鋸歯が並び、体色が鮮やかに色分けされているのが特徴です。
カクレクマノミは、ほかのクマノミ類に比べると細長い体つきをしています。
オレンジ色の体に3本の白い帯と黒いヒレがあり、成長すると体長は8cmほどになります。
和名「クマノミ」は、色分けされた体色を歌舞伎役者の隈取に由来しています。