ナガウニ | |
Rock Boring Urchin | |
Echinometra mathaei |
ナガウニは、ウニ網ホンウニ目ナガウニ科に分類されるウニの一種です。
殻の直径が4~5cmの中型のウニです。殻の形が楕円形をしています。普通ウニの殻は円形ですが、ナガウニだけは楕円形をしていて、他のウニと区別することができます。和名もこれによって名付けられています。
かつてナガウニは、農業に利用されました。スイカやトウガンを栽培するときに、植え付け前に肥料として畑に埋め込みました。特に海に近い砂地の畑では運ぶのが楽で、大豆や、スイカ、うり類などの肥料として重宝されたそうです。
ナガウニは典型的なサンゴ礁性のウニで、イシサンゴ類の群衆の間には非常に多くの個体が見つかります。
ナガウニは食べ物を求めて岩礁を穴を掘りながら移動します。穴が出来る理由はナガウニが出す化学的な物質による作用と、歯で珊瑚礁を削り取った結果だと言われています。棘は鋭くなく、毒はありません。
岩礁の内側でもたくさん見つけることが出来ます。針は白いものが多いのですが、薄緑色や少しピンクがかったものものもいます。