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カシャとサネン
カシャとサネン
説明

・奄美でカシャと呼ばれる「クマタケラン」は、台湾および日本の九州南部から、琉球諸島に分布する多年生草本です。葉は大型で長さ50cm~70cm、幅は8cm~12cm、葉縁に褐毛があるほかは全体無毛です。

・奄美でサネンと呼ばれる「ゲットウ」も多年生草本で、葉は楕円形、長さ50cm~60cm、表面には光沢があります。葉から取った油が甘い香を放つので、アロマオイルや香料として使用するほか、虫よけの効果もあります。

・カシャとサネンはどちらもショウガ科ハナミョウガ属に分類される草本で、花の付いていない時期は見間違えることがあります。カシャの花は上を向いて咲きますが、サネンの花は下向きに咲きます。カシャの葉は、サネンの葉に比べ細身で柔らかく、ダンゴやおにぎりを包むと、葉の香りが移りおいしさを増進してくれます。

・カシャ餅は、カシャンハ(カシャの葉)で包んだヨモギ餅のことです。黒糖を使用した奄美のヨモギ餅は、島内の日用食品としてースーパーなどでも販売されています。カシャの葉には防虫、防菌、防カビの効果があり、蒸すとショウガやミョウガに似た葉の香りや風味が、ヨモギ餅に加わります。


  • このWebコンテンツは、財団法人奄美文化財団が、平成22年度子どもゆめ基金(独立行政法人 国立青少年教育振興機構)の助成金の交付を受けて制作したものです。
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