リュウキュウアブラゼミ | |
Large Brown Cicada | |
Graptopsaltria bimaculata |
アブラゼミは、昆虫網カメムシ目(半翅目)・ヨコバイ亜目(同翅亜目)・セミ科に分類されるセミです。
奄美より南の琉球列島に住んでいる大型のセミです。
本土のアブラゼミにくらべて、頭から背中にかけての色が、やや明るい茶色で、緑色がまじっています。
また、鳴き声も、やや長めにつづけて鳴くアブラゼミにくらべ、「ジワワワワワ」と、すぐとぎれてしまいます。
6月くらいから10月くらいまで、ずっと発生しつづけるうえ、数もたいへん多くなっています。
体の大きさは 56-60mmで、クマゼミより少し小さくなっています。
頭は胸よりはばがせまく、上から見ると頭はまるいかたちをしています。
体は黒褐色-紺色で、背中には大きな褐色のはん点が2つならんでいます。
セミの多くは透明の羽をもっていますが、アブラゼミの羽は、前後とも褐色をしていて、世界でもめずらしい羽全体が不透明のセミです。
なお、この羽は、産まれたばかりの時は、白い色をしています。
ぬけがらはクマゼミとよくにていますが、すこし小さく、全体につやがあります。また、ぬけがらに泥がついていないのも特徴です。