クロイワニイニイ | |
Platypleura kuroiwae | |
Platypleura kuroiwae |
クロイワニイニイは、昆虫網カメムシ目(半翅目)・セミ科に分類されるセミです。
平地の森林に住んでいて、街なかの緑地などでも見ることができます。
幼虫は湿気を多くふくんだ土がないと生活できません。成虫は梅雨の時期、6月下旬頃から発生し、他のセミより早く鳴き始めます。
8月には少なくなり、9月にはあまり見られなくなります。
成虫はサクラの木によく集まり、人の手がとどくような低い枝にもよくとまっています。
体の色と羽のまだらもようは木の幹の色にまぎれる、ほご色となっていて、とおくからは「木の幹に小さなこぶがある」ようにしか見えません。
交尾が終わったメスは枯れ木に卵を産みます。セミの卵はかえるまでに、1年近くかかるなかまが多くなっていますが、ニイニイゼミの卵はその年の秋に孵化します。
成虫の体の大きさは20-24mm。全身に白っぽいコナがふいていますが、頭と胸の色は灰褐色、背中とおなかは黒くなっています。
背中にはオレンジ色の"W"字型のもようがあります。ほかのセミにくらべて体の型は丸っこく、ヨコはばが広くなっています。
目と羽のあいだに、平たい「耳」のようなでっぱりがあります。