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ミナミコメツキガニ
ミナミコメツキガニ
英名 Soldier crab
学名 Mictyris brevidactylus
科目

ミナミコメツキガニ は、軟甲網エビ目・ミナミコメツキガニ科に分類されるカニです。

特徴

河口域に広がるやわらかい干潟に住んでいます。
マングローブの海側の泥地などでよく見ることができます。潮が引いた干潟の上で大きな群れをつくり、足で体をかつぎ上げたような高い姿勢でゾロゾロと歩き回ります。ミナミコメツキガニは前に歩くのが特徴です。エサは砂泥中のプランクトンなどで、歩きながら砂泥をハサミでつまんで、口にはこび、砂泥中のエサをこしとって食べています。そして、その砂をダンゴのようにして、足もとへすてる動作をくりかえしています。
天敵はサギ、シギ、チドリなどの鳥やフエダイ、オオウナギなどの魚、アシハラガニやベニツケガニなどの大型のカニですが、このカニは逃げ込む巣穴を持たないかわりに、敵が来ると足もとの砂泥の中へすばやくもぐりこむ特技をもっています。これは足で砂泥をかきながら、自分の体をねじのように回転させ、砂泥にねじ込みます。潮が満ちた時もおなじように砂泥中にもぐり、次に潮が引くまで砂泥の中ですごしています。

形態

甲の大きさが10mmほどの小さなカニです。生きているときはきれいな青灰色をしています。目の部分がややとがった形をしていて、甲の背中がわに浅いU字型のみぞがあります。甲のわりに口は大きく、半球形のアゴ足が大アゴをおおっています。
ハサミは左と右がおなじ大きさで、とくにハサミ部分は細く、フォークのようになっていて、砂をすくうのにつごうがよい形をしています。
足は細長く、甲の大きさよりも長くなっています。


  • このWebコンテンツは、財団法人奄美文化財団が、平成22年度子どもゆめ基金(独立行政法人 国立青少年教育振興機構)の助成金の交付を受けて制作したものです。
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