シオマネキ | |
Fiddler crab | |
Uca arcuata |
シオマネキは、軟甲網エビ目・スナガニ科に分類されるカニです。
オスの片方のハサミが、たいへん大きくなることで知られているカニです。
巣穴はふつう満潮線付近に多く、大潮の満潮時に巣穴が海面下になるかどうかという高さにあります。潮が引くと海岸の地表に出てきて活動します。
エサは砂泥中のプランクトンなどで、小さい方のハサミで砂泥をつまんで口に入れ、砂泥に含まれるエサをこすようにして食べています。
一方、天敵はサギ、シギ、カラスなどの鳥のなかまや、沿岸性の魚のなかまです。敵を発見すると素早く巣穴に逃げこみます。
甲の長さ(タテの長さ)20mm、甲の幅(ヨコの長さ)35mmに達し、日本のシオマネキ類のなかまでは最大の種です。
左右の目が中央に寄っていて、甲は台形を逆さにした形をしています。オスの大きいハサミの表面には、小さなデコボコがあります。
色はくすんだ赤い色ですが、泥をかぶりやすく、色が分かりにくくなっています。