スミナガシ | |
Asian constable butterfly | |
Dichorragia nesimachus |
スミナガシ は、昆虫網チョウ目(鱗翅目)・タテハチョウ科に分類されるチョウの一種。
低い所から丘の雑木林に住んでいて、成虫は昼のあつい時間にはあまり活動をせず、夕方になると活発に飛びまわります。
オスの成虫は縄張りを張る性質があり、木の葉の上などに羽を広げて止まり、なかまのオスや、同じエサをとるアオバセセリがちかづいてくると、飛び上がって追いはらいます。
花をエサにすることは少なく、木の樹液や熟した果実、動物のフンなどにやって来て、汁を吸っています。
幼虫はアワブキ科のアワブキ、リュウキュウアワブキ、ヤマビワなどをエサにしています。
成虫の羽をひろげた大きさは32-44mmで、メスの方がやや大きい。
羽の形は、わずかに丸みをおびた三角形で、目だった出っぱりなどはありません。
色は、前やうしろ・おもてやうらとも、青緑色をおびた灰色が地の色で、前の羽のふちに、細長い白いはんてんもようが、ならんでいます。
また、中央にも、白いはんてんがあります。
また、後の羽はふちが青みをおび、くの字の白いはんてんと、内がわに青いはんてんがならんでいます。
なお、春型(春に発生する個体)は夏型よりもはんてんがめだちます。
幼虫は褐色で、頭に2本のツノをもっています。サナギも褐色で、葉脈そっくりのもようと、虫くいあとのような切れこみもあり、枯れ葉に擬態しています。