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オオトラツグミ
オオトラツグミ
環境省レッドリスト 絶滅危惧II類(VU)
英名 Amami Thrush
学名 Zoothera dauma major
科目

オオトラツグミは、鳥網スズメ目ツグミ科に分類されるトラツグミの亜種です。

特徴

たいへん数が少なく、観察データなど、まだまだ不足な部分が多いため、生態については、よくわかっていないことが多い鳥のなかまです。
エサについては、おもに地上で昆虫・ミミズ・果物を食べていると考えられています。
住んでいる場所については、古い照葉樹林や、湿気の多い林などで、わずかに確認されているだけです。
3~4月の繁殖期に、夜明け前の約30分ほどの間だけ、さえずることが分かっています。

形態

全長は約30cmで、トラツグミよりわずかに大きく、日本産のツグミ類では最大のなかまです。
トラツグミと外見はとても良く似ていますが、羽の色がやや暗い色で、脚の色はうすい茶色です。
トラツグミと一番大きな違いは尾羽の枚数で、オオトラツグミは12枚、トラツグミは14枚です。
また、鳴き声もまったく違い、トラツグミは「ヒィー、ヒィー」または「ヒョー、ヒョー」、オオトラツグミは「キョロン」と鳴きます。
このようにいろいろな違いがあるため、トラツグミとは違う鳥の種類ではないかとする説もあります。


  • このWebコンテンツは、財団法人奄美文化財団が、平成22年度子どもゆめ基金(独立行政法人 国立青少年教育振興機構)の助成金の交付を受けて制作したものです。
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