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アマミカタバミ
アマミカタバミ
環境省レッドリスト 絶滅危惧IA類(CR)
英名 Oxalis amamiana
学名 Oxalis amamiana
科目

アマミカタバミは、双子葉植物綱カタバミ目カタバミ科カタバミ属の多年草です。

特徴

アマミカタバミは、奄美大島中南部の河川の苔むした岩に生える多年草で、葉も花も約5mm程度とかなり小さく、奥深い渓流でひっそり咲いています。最近まで、奄美大島固有とされていましたが、調査研究によってニュージーランドやオーストラリアにも、同一種が分布していることが分かりました。
山地の渓流沿いの岩の割れ目などに、コケと一緒に生えていますが、生育地はごく狭い範囲に限られ、ダム建設などによる環境の悪化で、個体数が減少しています。環境省のレッドブックでは、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」として考えられています。

形態

草丈は3cmくらいで、茎はよく枝分かれをして地面を這っています。茎の長さは1cmから2cmくらいの大変小さい植物です。
葉は3出複葉(1枚の葉が、3つの小さな葉に分かれた形)で、両面に微毛が生えています。
葉は日が陰ったり夜になると、折りたたんだようになります。
開花時期は4月から10月で、茎先に1つずつ花をつけます。花径は5mmくらいの小さな黄色い花で、花弁数は5枚です。


  • このWebコンテンツは、財団法人奄美文化財団が、平成22年度子どもゆめ基金(独立行政法人 国立青少年教育振興機構)の助成金の交付を受けて制作したものです。
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