アマミアワゴケ | |
絶滅危惧IA類(CR) | |
Nertera yamashitae | |
Nertera yamashitae |
アマミアワゴケは、合弁花類アカネ科コケサンゴ属の多年草です。
アマミアワゴケは、これまで日本に自生していないといわれていたコケサンゴ属であり、渓流の岩などに生える非常に珍しい植物です。1998年に奄美大島で発見され、奄美大島固有種と考えられ、アジアと陸続きだったころからの遺存種とみられています。現在2ヶ所の渓流沿いで自生が確認されています。
アマミアワゴケはコケサンゴ属ですが、鑑賞用としてしばしば栽培されるコケサンゴのなかまとは、多くの点で異なっています。全体が無毛であることや葉の形から、台湾に野生するタイワンアワゴケに縁のあるものではないかと考えられています。ただし葉や萼片の先が鈍いこと、花が大きいこと、雄しべが短く、花柱が2裂することなどから、奄美大島のものはタイワンアワゴケとも異なっており、これまで発見されていなかった新種と考えられています。