
イボイモリ | |
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絶滅危惧II類(VU) |
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Anderson’s crocodile newt |
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Echinotriton andersoni |
イボイモリは、両生綱有尾目イモリ科に分類される両生類です。
平地から山地にかけての常緑広葉樹林の林や、それに接する農地などに住んでいます。
成体は陸でくらしており、ほとんど水に入らず、落ち葉や石の下などで生活しています。
きけんを感じると肋骨を広げ、体を大きく見せる威嚇行動をしますが、毒をもっていたりするわけではなく、かみついてくるようなこともない、おとなしい生き物です。
エサは動物食で、昆虫、節足動物、ミミズ、陸の貝類など、さまざまな小動物をたべています。
1-7月の間にに水辺の地中に卵を1個ずつ産みつけます。
卵は粘着質でおおわれ、土や砂がつくことでまわりに溶けこんでしまいます。
卵からかえった幼生は、はったり雨水にのって水場まで移動し、水中で育ちます。
体の大きさは13-20cmと、日本に分布するイモリのなかまでは最大です。
頭や胴体は扁平で、背骨や肋骨がうかびあがっています。
体の色は黒や暗褐色で、手足や尾のおなかがわは暗いオレンジ色です。
肌の表面にはこまかいイボがあり、また隆起した骨がイボのようにも見えることが、名前の由来のようです。
頭は角張っていて、上から見ると三角形に見えます。
イモリ科の中でも特に原始的な形を残していて、「生きている化石」とも呼ばれています。