ケナガネズミ | |
絶滅危惧IB類(EN) | |
Ryukyu long-furred rat | |
Diplothrix legata |
ケナガネズミは、哺乳綱ネズミ目(齧歯目)ネズミ科に分類される哺乳類。本種のみでケナガネズミ属を構成しています。
アラカシやスダジイなどの常緑広葉樹林に住んでいます。
夜行性で、昼間は木の穴で休んでいます。樹洞に木の枝や枯れ葉を組み合わせた、直径30センチくらいの球の形の巣を作ります。
エサは雑食で、果実、種子、サツマイモ、カタツムリ、昆虫などを食べています。
秋から冬が繁殖期と考えられています。1回に2-5匹の子どもを産みます。
体の大きさは22-33cm。尾の長さ24-37cm。日本に住んでいるネズミでは、いちばん大きなネズミのなかまです。
背中は約3cmの体毛でおおわれていますが、5-6cmの長い剛毛と、2.5cmのたいらなトゲのような体毛がまじっています。
尾は3-4mmの毛でおおわれています。
背中の毛は黄褐色、おなかの毛は暗褐色。尾は褐色ですが、先は白くなっています。
後足の長さは5-6cm。手足にはカギのようなツメがあり、木をのぼるのに適した形をしています。