
アマミノクロウサギ | |
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絶滅危惧IB類(EN) |
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Amami rabbit |
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Pentalagus furnessi |
アマミノクロウサギは、哺乳綱ウサギ目ウサギ科に分類されるウサギ。本種のみでアマミノクロウサギ属を構成します。
山地や海岸の斜面にあるカシやスダジイなどの常緑広葉樹林や二次林に住んでいます。
夜行性で、昼間は斜面に掘ったアルファベットの「L」字のようなトンネルと、落ち葉をしいたへやでできた巣や、木の穴や岩のすきまを広げたした巣穴などで休んでいます。
単独で生活していますが、1つの巣穴をほかのなかまと同時に利用することもあります。
種類のちがうの鳴き声を発したり、後足で地面をたたくことなどから、なかまと会話をおこなうと考えられています。
エサは植物食で、草(ススキ、ボタンボウフウなど)、木の葉(アマクサギ、エゴノキなど)、樹皮(スギ、ミカンなど)、果実、タケノコなどを食べています。渓流のまわりにある石や砂の上、林道などの見通しのよい場所にフンをします。
直径10-20cm、長さ1-2mにくらいの子育てのための巣穴をほり、4-5月の間と10-12月の間に、1回に1頭の子どもを産みます。
体の大きさは42-51cm。尾の長さは1.1-1.5cm。体重1.3-2.7kg。全身は光沢のある長い体毛と、柔らかく短い体毛でおおわれています。
体毛の色は背中が黒や暗褐色、おなかは灰褐色です。
目は小さく。耳も小型で、長さ4.1-4.5cm。ふつうのウサギとくらべて、耳とうしろ足が短く、原始的な姿と生態を残していると考えられています。